日常の生活の中で、鍵は自分や家族の生活と財産を守るとても重要なアイテムです。
また会社等の仕事場でも、その財産や情報を守るために重要です。
その鍵が壊れた(折れた、変形したなど)という場合、焦ってしまい、どうしたらいいか困ってしまうこともあるでしょう。
この記事では、いろいろな鍵のトラブルの中でも、自分では対処が非常に難しい「鍵が壊れた」ときの対処法について、詳しく解説していきます。
鍵が折れる原因とその予防策
まず、鍵が折れる(変形する)主な原因をいくつか紹介し、その予防策を解説します。
・鍵に無理な力が加えられた
鍵が回らないとき、力づくで開けようとする方が多いと思いますが、鍵自体への負担が蓄積され、ある日突然折れたり、変形してしまうことがあります。
また、普段からズボンのポケットに入れて持ち歩いたり、カバンの底にしまっている場合も鍵自体に負担がかかっています。
予防策として、
・鍵が回らなくても、力任せに無理矢理開けようとしない
・鍵は専用のキーケースなどに入れて持ち歩く
・鍵が回りにくかったり、抜けにくかったりすることが度々おこるときは交換を検討する
などがあります。
・鍵や鍵穴にホコリやゴミ、異物などが入っている
鍵や鍵穴には、長年使用していると、気付かないうちにホコリや小さなゴミが付着していき、そのことが原因で鍵が折れる(変形する)ことがあります。
予防策として、
・掃除機やエアダスターなどを使って掃除を行う。
・家に入れないときは、自転車の空気入れや子供用プールなどの空気入れ(エアーポンプ)も代用品としてお勧めです。
・併せて、鍵穴専用の潤滑剤(スプレー)を吹きかけておくと、鍵の滑りが良くなります。
などがあります。
・鍵の経年劣化
鍵の寿命はおよそ10年~15年ほどといわれています。
鍵の劣化については、鍵が折れる前に専門業者に鍵の交換を相談することをお勧めします。
鍵が折れた場合の取り出し方
鍵が折れて鍵穴の中に残ってしまった場合は、落ち着いて、自分で試せる取り出し方と注意点を確認しましょう。
鍵が折れたときの対処法は以下のとおりです。
・ピンセットやペンチで取り出す
・潤滑剤(スプレー)を使って取り出す
・ピンバイスを使って取り出す
・シリンダーを分解して取り出す
それでは、一つずつ確認していきましょう。
・ピンセットやペンチで取り出す
ピンセットやペンチで取り出す方法は、鍵穴から鍵の一部が出ている場合に有効な方法です。
取り出し方は、
① 鍵穴から出ている折れた鍵の部分をピンセットなどでつまむ
② ゆっくり、真っすぐ、力を入れすぎずに引き抜く
注意点
鍵穴は非常にデリケートなものなので、ピンセットなどを鍵穴の中まで入れると、鍵穴自体が壊れてしまいますので注意しましょう。
・潤滑剤(スプレー)を使って取り出す
ピンセットやペンチで取り出せない場合は、鍵穴の滑りを良くするために、鍵穴専用の潤滑剤(スプレー)を使用します。
取り出し方は、
① 鍵穴専用の潤滑剤(スプレー)を鍵穴に当てて噴射する
② ピンセットやペンチなどを使って、折れた鍵をゆっくりと、真っすぐ引き抜く
注意点
鍵穴スプレーの中身は粉末状の潤滑剤のため、過剰に入れると鍵穴内に溜まり、まるで小麦粉を入れたような状態になります。さらに湿気が加わると、粉末が粘土状に変わり、鍵穴の動きが悪くなる原因となります。素人の方がスプレーを多く使用してしまうことでよく起こる問題です。1吹き程度の少量で十分ですので、必要以上に使用しないようにしましょう。
・ピンバイスを使って取り出す
※ピンバイスは、模型などに穴を開ける道具です。
取り出し方は、
① ピンバイスの先を指で固定し、お尻側を反対の手で固定する
② シリンダーの中に残された鍵に刺すようなイメージでピンバイスを回し入れる
③ ピンバイスのドリル部分が、折れた鍵に食い込んでいるのを確認しながら、ピンバイスごとゆっくりと、真っすぐ引き抜く
注意点
ピンバイスで鍵を取り出すことは、難易度が高く鍵が奥に入り込む場合があります。
ピンバイスを持っていない方や、細かい作業に自信が無い方は無理せずに、専門業者に依頼しましょう。
・シリンダーを分解して取り出す
玄関等の場合は、玄関についているシリンダー(鍵穴)そのものを分解して取り出す方法があります。
取り出し方は、
① ドライバーで玄関扉の側面にあるシリンダーのネジを外して分解する
② シリンダーを支えているピンなどを抜く
③ シリンダーに残されている鍵をペンチや細いもので押し出して残されている鍵を取り出す
注意点
シリンダーを分解するときは、元に戻せるように、分解する行程を適宜写真に残しながら行いましょう。
また、シリンダーは難しく複雑な仕組みになっています。
専門的な知識や技術が無い場合は、専門業者に依頼しましょう。
鍵が折れたときにやってはいけないこと
ここで、鍵が折れて、鍵穴に残ったときにやってはいけないことについて解説します。
以下の行為は、鍵がさらに深く入ってしまったり、鍵穴が壊れる原因になることがあります。
・つまようじやヘアピン、針金などを差し込む
・専用の潤滑剤(スプレー)以外の油を使用する
・接着剤を使用する
・つまようじやヘアピン、針金などを差し込む
鍵穴に残された折れた鍵や、ゴミなどの異物を取るときに爪楊枝やヘアピン、針金などの細いものを使いたくなりますが、鍵や鍵穴が傷つき、破損の原因に繋がり、かえって修理 費用がかかってしまいます。
・専用の潤滑剤(スプレー)以外の油を使う
専用の潤滑剤(スプレー)が無いからといって、サラダ油などの食用油や、クレンジングなどの化粧品といった油は成分が違うため、鍵や鍵穴が痛む原因なったり、ホコリやゴミがつきやすくなります。
・接着剤を使用する
鍵穴に残った鍵を取り出す方法として、折れた鍵に瞬間接着剤を塗り、断面部分をくっつけて取り出すなど、瞬間接着剤を使用する方法が紹介されていますが、接着剤が鍵穴の内部に付着すると、鍵全体の交換に至りかねません。
鍵の修理を業者に依頼するなら
前述したとおり、鍵が折れた状況によっては、自分で対応できる場合もあります。
ですが、折れた鍵が鍵穴から出ていない場合など、一般的には、専門的な知識や技術が必要など、自分で取り出すことはかなり難しいと言えます。
そのため、以下の基準を参考にして、自分で対処せず、専門業者に依頼しましょう。
鍵が折れたトラブルを専門業者に依頼する基準
・折れた鍵が鍵穴から出ていない
・確実かつ早急にトラブルを解決したい
・鍵穴やドアを傷つけるなど、トラブルを増やしたくない
専門業者を選ぶときのポイント
・現地(自分の家)までの距離が遠くないか
業者の多くは、距離によって移動にかかった費用を出張費として請求します。
・営業時間(深夜、早朝に営業しているか)
時間によって深夜の割増料金を設定している業者もあります。
・仲介業者ではないか
インターネットなどの検索で出てくるサイトの中には、一見。鍵の専門業者のように見えて仲介や受付のみを行う業者があります。
費用が高くならないようにするためにも、加盟店や協力店などの記載があった場合は注意しましょう。
カギ王について
「カギ王」では、東京都のほぼ全域(一部近郊地域も対応)に対応しており、お電話での受付を年中無休(受付時間は8時~23時)で対応しております。最短10分でお客様のもとに伺います。
鍵が折れたときの対応は、税込5,500円~で、鍵を取り出す、鍵を修理するなど鍵のトラブルはどんなことでもご相談ください。
年間1万件を超える実績を有し、多くの大手企業からの依頼にも対応している、プロの錠前技師にお任せください。
鍵が折れた場合には
日常生活で起こりうる多種多様の鍵のトラブルのうち、鍵が折れたトラブル、特に折れた鍵が鍵穴に残った場合のトラブルは、専門的な知識と技術を必要とするため、自分での 対処は極めて難しいです。
トラブルを広げたり増やしたりして、余計に時間や費用がかかったりするのを防ぐためにも、迅速かつ正確に対処してくれる専門業者に依頼することをお勧めします。
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